『:priceless』
とあるカード会社のCMで『:priceless』という単語が出てきます。「おカネで買えるものは、○ス○ーカードで〜」という訳です。
『:priceless』
おカネじゃ買えないもの。代替のきかないもの。かけがえの無いもの…。
それは、あなたにとって何でしょうか?
私は映像機器(家電)のお客様対応の仕事をしています。それも、ビデオカメラ専任の相談員です。お客様からのご相談を通じて、いつもこの”かけがえの無いもの”について考えさせられる毎日です。
ビデオカメラの技術相談、接続相談、お買い物相談、故障診断などなど毎日色々なご相談をお受けしていますが、私が特にアツく燃えてしまう(?)のは、お子様関係のイベント撮影に関するトラブル相談だと…最近、よくわかりました。
過去、約6年間にわたる相談業務の中で”…いてもたってもいらない!ここにこうして座っているのもまどろっこしい”という気持ちになるのは、大抵このテのご相談です。(アーメン)
「出産シーンが撮影出来ない」「子供の発表会が撮れない」もうダメです。ハッキリ言って、ご相談いただいたお客様の方が冷静な時まであったりして…。上司にも「そこまでやるかぁ!?」と言われたことさえあります。
後で考えてみると、どうもその時『弊社の製品の件で、お客様に大変なご迷惑をおかけして…あぁーっ、本当にどうお詫びをしたらいいのか…申し訳ありませ〜ん』との思いから(それは、そのとおりですが)”…いてもたってもいられなかった!”訳じゃないようです。じゃあ、何であれほどアツくなっちゃうの…?。
なんてことのないビデオカメラの映像。それが無くたって生活に困るというモノではありません。ましてや生死に関わることとは違います。人からは「”趣味の世界”なんじゃん!!…いいよねぇ、だったら、お客さんもあきらめ早いんじゃない?」と言われたこともあります。
でも…。
日頃、ちゃらんぽらんな私ですが、そこだけは「違うよ!」と譲れません。全く個人的な、他人からみたら「だから、それって何よ?」といわれそうなありきたりの、生活の、ワンシーン…。
『でも、違うよ…』
『:priceless』
きっと、映像そのものに価値があるのではなく…、映像に端を発する家族の”気持ちの共有”に価値があるんじゃないかな、と思います。
「ありがとう(おかげで家族の大切なシーンを記録することが出来たよ!)」お客様からのその一言が、まさに私にとっての”priceless”なのです。
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