「ご照会番号をお願いいたします」 「出先なんでわかりませんよ」 4月に入ってから幾度かこのようなやり取りが電話で行われました。 施行前まで「そんなCIAやMI6じゃあるまいし、たいした情報もないのにビクビクする必要ないよねー」などとタカをくくっていたのですが、実際施行されてみると、法令遵守と顧客サービスの間には深くて暗い河があることに気付きます。 「○○ですが・・・」と電話がかかってきた場合「はい!××株式会社の○○様ですね!いつもお世話になっております。先日は▲▲のお申し込みいただいてありがとうございました。」といままでロイヤリティの確立なる顧客満足の手法で行っていたことが、場合によっては法律違反でNGになってしまうのです。うーむ困った。 しかし環境問題しかり、品質安全管理しかり、遠まわりと思われる法令の遵守が、長い目でみれば企業のイメージアップに繋がるに違いないと自分に言い聞かせる他ありませんが、やはりこの辺、法律すれすれのところでうまくやるのが顧客対応のプロなのかもしれません。 そして今日も電話が鳴る。 「電車に乗ってたらカバンを盗まれちゃって、その中に資料が全部入ってるんでなんにもわからないんですが・・・どうしたらいいですか?」 うわーん。誰か助けて〜
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column 028 個人情報の保護とサービス 田崎 陽子 第22期消費生活アドバイザー |
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